UXってなに?UXの3つの事例
こんにちは。デザイナーのUです。
ホームページを制作するときにUXという言葉をよく聞くようになりました。
今回はUXとはなんなのかと事例をご紹介したいと思います。
1.UXってなに?
UX(User Experiere)は、直訳するとユーザー体験です。
商品やサービスを使うとき、もちろんそこにうれしい体験があるからですが、
この「体験」を売るという考え方です。
そのためにはもちろん、ユーザーを知ってユーザー目線でホームページを制作することが重要です。
具体的に検証する内容は多岐にわたります。
理解しやすさ、使いやすさ、スピード、サポート、印象などをユーザー目線で考え、
ホームページを制作します。
2.どうしてUXが注目されているの?
UX(ユーザー目線)という考え方は以前からありますが、どうして最近、注目されているのでしょうか?
それはスマートフォンが普及し、ホームページを閲覧する回数は圧倒的に増えたからです。
以前は職場や家で、パソコンでホームページを見ることが多かったので、
椅子に座って、一日数回ホームページを見るという前提で、それに合わせたホームページを制作していました。
今は、パソコンやタブレット、スマートフォンで、いろんな場所やいろんな場面で、しょっちゅうホームページを閲覧することが増えました。
以前に比べて、「誰が」「何を」「なぜ」「いつ・どこで」ホームページを見るかによって、
ホームページを作り分ける必要性が強くなってきたのです。
例
例えば、Yahoo!JAPANとGoogleは同じ検索エンジンですが、
Yahoo!JAPANはニュースや話題の情報をチェックする人向け、
Googleはすぐに検索したい人向けに作られており、
全然違う画面になっているのが一目瞭然です。
どういうホームページがいいか探る方法は色々あり、具体的には下記の様な手法がありますが、
まずは「誰が」「何を」「なぜ」「いつ・どこで」を考えることをおすすめします。
UXの手法
【ペルソナ】
できるだけ詳しくリアルに設定した顧客モデル。
関係者でユーザーのイメージを統一するために用いられます。
ユーザー目線で課題やニーズを鮮明にイメージすることができます。
【ユーザーシナリオ】
ペルソナが実行に移すストーリー。
ユーザーが目的達成のためにどのように行動するか、
目標達成する過程で何を求めているか、理解を深めることができます。
【カスタマージャーニーマップ】
ユーザーがサービスを利用する行動、思考、感情など体験全て時間軸で可視化します。
ユーザーの行動・考えを理解し、ユーザー目線で考えるのに役立ちます。
3.UXの3つの事例
弊社でのいくつかユーザー目線でホームページを作った例を紹介します。
【1】情報を整理する
情報を分類する手法のひとつに「カードソーティング」というのがあります。
多く複雑な情報を、カード状にして分類しグループにします。
ポイントは、分類した情報に分かりやすいグループ名を付けることです。
こうすることで、ユーザーが目的の情報にたどり着きやすくなります。
【2】迷わせない
逆に、選択肢が多いほど、ユーザーは選ぶのに時間がかかるという「ヒックの法則」があります。
トップページに、あえて2個~3個のみボタンを配置するなど選択肢をしぼり、ユーザーが選びやすくしています。
【3】魅力を伝えたい
語りかけるような文章、感情を込めた文章、具体的な数字を入れた文章など、
「キャッチコピー」を工夫することでグッと魅力が伝わりやすくなります。
「使いやすいデジタルカタログ」
⇒「ペラペラめくれてサクサク動くデジタルカタログ」
「デジタルカタログの特長」
⇒「デジタルカタログが選ばれる10の理由」
「信頼の実績」
⇒「創業50年、500社以上の導入実績」
以上になります。少しでも参考になれば幸いです。
これからもユーザー目線のホームページ制作を目指していきます。
参考文献
川合 俊輔 (著), 大本 あかね (著), 菊池 崇 (監修)(2017/9/26)『ノンデザイナーでもわかるUX+理論で作るWebデザイン』マイナビ出版 .
こもりまさあき (著), 栄前田 勝太郎 (著), 坂上 北斗 (著), 塚口 祐司 (著), 前川 昌幸 (著), 松田 直樹 (著)(2017/9/20)『Webサイト、これからどうなるの?』 エムディエヌコーポレーション.
『Web Designing2018 02 Vol.188』(2017/12/18)マイナビ出版.
筒井 美希(2015/7/31)『なるほどデザイン』エムディエヌコーポレーション.
坂東 大輔 (2017/9/26)『UX虎の巻』日刊工業新聞社 .
安藤 昌也 (2016/6/1)『UXデザインの教科書』丸善出版 .