Webアクセシビリティに配慮したホームページづくり
こんにちは!制作のAです。
皆様は「Webアクセシビリティ」という言葉を耳にしたことはありますか?
今回はこの「Webアクセシビリティ」の視点から、ユーザー目線のホームページを制作するアイデアを
ご紹介させていただきます。
1.Webアクセシビリティとは
Webアクセシビリティとは、ホームページをはじめとしたWebコンテンツを利用するすべての人が
Web上で提供されている情報・サービスや機能を利用できることを言います。
老若男女・ハンディキャップの有無・利用環境などにかかわらず、
どんな人にとっても利用しやすいWebコンテンツを提供する、という考え方がWebアクセシビリティです。
Webアクセシビリティが大切であるといわれる理由を3つご紹介させていただきます。
●企業イメージの向上につながる
出典:Web広告研究会「Webアクセシビリティ 取組み状況 調査」(上記質問回答は複数選択を可としたもの)
https://www.wab.ne.jp/wab_sites/general-browse/view/2335
上記のグラフでは、Webアクセシビリティが必要だと思う理由に企業のWeb担当者の36%が
「企業の社会的責任だから」と答えています。
CSR(企業の社会的責任)の観点から考えても、どんな人でも利用しやすいホームページを作ることは
重要なことだという認識が広まっているようです。
●Webの利用環境の多様化に伴い、「使いやすさ」の重要度が高まっている
スマートフォンが急速に普及したことをはじめ、Webの利用環境は多様化しています。
同じくWebを利用する年齢層も、子供から大人、高齢者と幅広くなっていて、
利用環境やユーザーの年齢に左右されない「利用しやすさ」が重要になっています。
●一部の人だけではなく、全員にとって使いやすくなる
Webコンテンツを利用しやすくするための機能や配慮は、
「高齢者」といった特定のターゲットのみならず、すべての人にメリットをもたらします。
例えば目が見えにくい人に向けて、文字の大きさや色のコントラストを工夫することで
どんな人にとっても見やすく使いやすいWebコンテンツを作成することができます。
2. Webアクセシビリティに配慮したホームページづくり
ここで、Webアクセシビリティに配慮したホームページを作るためのポイントを
事例を踏まえてご紹介させていただきます。
ホームページのデザインを行う際には、見た目の新しさやレイアウトだけでなく色の使い方にも配慮することが大切です。
特定の色が見えづらくなる、という方に向けてもホームページを見やすくするために配色に気を遣って、
ホームページで使用する色を決めることが大切と考えられています。
また、デザインだけでなく、ページ内にあるリンク部分でも色の工夫をするとより見やすくなります。
リンクが設定されているテキストがある場合には、その文字の色を変えると
どこにリンクがあるのか一目で分かるようになり、ユーザーにとって使いやすいページとなります。
こちらのサイトでは、文字の大きさを変更できる機能を設置することにより、
利用する方が読みやすい文字サイズを選択することができるようにいたしました。
例えば「よくあるご質問」のようなページを設けることによって、ユーザーが疑問に感じていることを解決できたり
探している情報に辿りつきやすくなります。
また、お問い合わせ欄には電話番号を記載するだけでなく、メールやFAXでの問い合わせについても明記することで
利用者が状況に合わせて選択することができます。
3.まとめ
Webアクセシビリティとは、「すべての人を対象とした考え方」です。
年齢・性別・ハンディキャップの有無を問わず、すべての人にとって利用しやすいユーザー目線のホームページ制作が
今後ますます重要になっていく中で、今回ご紹介したWebアクセシビリティの考え方と事例が
少しでも皆様のお役に立つことができれば幸いです。
参考文献
●川合俊輔・大本あかね(2017年)『ノンデザイナーでもわかるUX+理論で作る Webデザイン』マイナビ出版.
●ジョナサン・シャリアート、シンシア・サヴァール・ソシエ、高崎拓哉(訳)(2017年)
『悲劇的なデザイン あなたのデザインが誰かを傷つけたかもしれないと考えたことはありますか?』ビー・エヌ・エヌ・新社
●Web広告研究会「Webアクセシビリティ 取組み状況 調査」(上記質問回答は複数選択を可としたもの)
https://www.wab.ne.jp/wab_sites/general-browse/view/2335(2018年8月アクセス)